2021.03.03
「これで原発はすべてなくなる。地震列島ニッポンでは決して動かせない」と思った原発事故から10年。日本政府は相変わらず原発を手放そうとしていない。私たち福島県民が受けた辛苦も、10年という節目で切り捨てられそうな気配すら感じる。
福島の復興は、原発ゼロを決定するところから始まると思っている。そういう意味では道半ばどころか、スタートラインにも立っていない。子どもたちには、空虚な安全神話ではなく、真に安心安全な世界を残したい。そのために全力を尽くすのが、あの事故を防げなかったすべての大人の責任だと思う。